なぜピアノ録音添削なのか

なぜピアノ録音添削サービスを立ち上げたのかをこのページではお話します。

 

 

私の妻が運営中のNakazonoピアノ教室において、発表会やコンクール前に今のままでは間に合わないという生徒さんに、家で練習した曲を録音してもらい、それを先生に(親御さんから)LINEで送ってもらい先生が添削する、ということを不定期でやっていました。

 

 

これは先生の立場でいうと正直言ってとても労力のかかる事なのですが(本来のピアノレッスンの枠を超えたサービスですし)、なんとか発表会やコンクールで少しでも良い成果を出してほしいとの思いでちょっとした思い付きで始めたものでした。

 

 

その結果、このピアノ録音添削により驚くほど上達する生徒さんがたくさん出てきました。発表会・コンクール前の2, 3か月でこれまで伸び悩んでいた練習期間はなんだったのか、と思うほど上達したのです。また、ピアノ教室全体のレベルも確実に上がりました。

 

 

それならば、生徒さんが大きく成長するのは何も年に1回のピアノ発表会やコンクールの時期に限定しなくても良いよね?成長につながるなら普段からやったほうが良いよね?という発想で、ピアノ教室の週1回のレッスンの補助的な位置づけでこのピアノ録音添削サービスを始めてみよう、というのがきっかけです。

 

 

また、オンラインで完結するサービスなので、教室の生徒さんに限定せずより多くの方のお役に立ちたいという考えで場所を限定しないことにしました。

 

 

また、どうしても週1回の30分〜1時間程度のピアノレッスンでは、先生が伝えられることに限りがあります。本当は先生から生徒さんへレッスン中に伝えたいことが他にもたくさんあるのですが、時間的な制約でそのうち一部しか伝えられていません。

 

 

この対面レッスンで足りない部分を本サービスであるピアノ録音添削サービスで補っていただきたいと考えています。

 

 

すでに、ピアノ教室の複数の生徒さんにモニターとして参加していただき、ピアノ上達の手ごたえを感じていただいています。

 

 

なぜ、ピアノ録音添削によって生徒さんが上達すると考えられるのか。以下の点が挙げられます。

 

 

【1】自身の音楽を客観的に聴く力が身につく

 

自分でピアノを弾いているとき、実はとても視野が狭くなっており自分自身の音を聴いているようで実はあまり聴けていません。これは、自分の都合の良い事・自身が重要だと考えていることしか見えないし聴こえない(心理用語でいう、スコトーマ=盲点)のが普通だからです。

 

 

自分の演奏を録音し自分で聴く、このことが実はとても良い勉強になっているのです。そして、録音添削によってこれまで自分が気づかなかった問題点、自分の甘えによって目をつぶっていた問題などを指摘してもらうことによって課題が明確になり、課題解決に向けて効率良く練習ができるようになるのです。

 

 

練習する⇒録音する⇒自分の演奏を(客観的に)聴く⇒添削(問題点を指摘)してもらう⇒練習する
というサイクルを繰り返すと、同じ練習時間でもやみくもに練習するよりもずっと効率よく上達できるというわけです。

 

 

もちろん対面でのピアノレッスンでもほとんどの場合先生は問題点を生徒さんにしっかり伝えています。ですが、簡単には修正されないケースも多いです。これにはいろんな原因が考えられますが、生徒さんが指摘事項を聞いて理解できていても、それが重要だと認識できていない(自分ができていないことに気づけない=自分の弾いた演奏を客観的に捉えられていない)、というケースが多くあると考えています。

 

 

自身のピアノ演奏を一歩引いて客観的に聴く、というのはとても高い音楽的なスキルが必要なことなのです。(曲の中でどの部分に問題があるかが自分一人でいつも正確に分かるならば、その人はすでに上級者です)

 

 

【2】普段のピアノ練習に緊張感が出る

 

やってみたことがある人は分かると思いますが、自分の演奏を録音するのは意外と緊張します。まして、その録音を他人に聴かれると思うとますます肩に力が入ります。

 

 

この緊張感が日頃のピアノ練習をより引き締まったものにします。コンクールや発表会といった機会もありますが、毎週毎週というわけにはいかないですよね?せっかく自分の練習(演奏)を聴いてもらうのだから、より良い演奏をして褒めてもらいたい・良い印象を持ってもらいたい、という意識で日頃から練習することができるようになれば、それだけでも録音添削サービスを利用する十分な価値があると考えます。

 

 

【3】ピアノ練習を習慣化できる

 

ピアノ録音添削サービスは、生徒さんが自ら録音してそれを送る、ということを自発的にしないと前に進まない、という特性があります(もちろん小さいお子さんの場合は親御さんのサポートも必要てすが)。対面でのピアノレッスンは受け身でなんとなくピアノ教室に行くだけでも成立します(もちろんそれでは上達しないのですが)。ピアノに限った話ではないですが、本人が自発的に行動できるようにならないとどの分野でも大きく成長することは難しいですよね?自発的な行動を促す、というのはポイントの一つだと思います。

 

 

やり方は人それぞれで良いと思いますが、例えば毎週月曜・木曜は録音を送る日と決めて、その日は(練習できている・できていないに関わらず)必ず添削してもらう、というふうに練習サイクルのリズムを作ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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