ピアノ録音添削サービス|ピアノ教育研究所
ピアノ教育研究所の中園です。皆さんこんにちは。
突然ですが、ピアノを習うお子さんをお持ちのお親御さんにお聞きします。ピアノを習う目的は何でしょうか?
ピアニストを目指すため?楽しそうだから?頭が良くなりそうだから?集中力や課題解決力が身に付きそうだから?なんとなくお友達がやっているから?
さまざまなケースがあると思いますし、どれが正解ということはありません。ピアノは決して一部の一流ピアニストだけのものではありませんし、どのような取り組み方・楽しみ方をしても良いと思います。子供も大人も、どんなレベルの人でも関係なく楽しめるし、初心者も上級者もそれぞれ様々な学びがあるのがピアノの良いところだと思います。
ただ、これまで20〜30年くらいピアノに何らかの形で関わってきて感じるのは、習い事としてのピアノは、ピアノを通じて学力や運動能力をはじめ社会で生きていくのに必要な能力を身に着ける、つまり教育の要素が強いと常々感じていました。
そんな中、よくあるピアノ私の妻が運営するNakazonoピアノ教室において、妻が産休中に代役としてピアノ講師を務める経験をしました。そこで、ピアノを習うお子さんを持つ親御さんの考えがかなり見えてきました。
ピアノ教室に通わせる親御さんとお話していると、多くの場合お子さんに必ずしもピアニストやピアノの先生になってほしいのではなく、頭が良くなってほしいとか、一生涯の趣味をもってほしいとか、何か特技を持たせて自信を持ってほしい、といったピアノ技術そのもの以外の効果も大きく期待していると感じたのです。楽しくやれればそれで良い、と言っているような親御さんでも、お子さんとのやり取りなどの行動を見てみると、ピアノに何らかの教育の成果を大いに期待していると感じました。
また、生徒さんのレッスンでは、ピアノ技術を教えること自体は難しくない(私自身、音大を出ていないとはいえ、20年以上ピアノに取り組んでいるので)が、いかに高い目標を持ってもらうか、モチベーションを高く持ってもらうか、高いセルフイメージを持つ声掛けができるか、といった多くの分野で共通する成長に必要な思考の意識づけの方がピアノ技術よりもむしろ重要だし難しいと実感しました(ピアノ技術は正しい思考・心構えで取り組めば後からついてくる)。
(⇒私のプロフィール詳細はこちら)
ピアノを習うと人生の成功に関係するすべての基礎を高められる、と脳科学の研究結果もあるように(⇒澤口先生のインタビュー記事)、ピアノ教育には単にピアノ技術向上の域を超えた大きな可能性があります。
ところで、多くのピアノ教室で「●●音楽大学卒業、●●(海外の音楽学校)で主席卒業、●●氏(有名なピアニスト)に師事、●●コンクール第1位」というようなことを売りにしているケースがよく見られます。もちろん、小さいころからずっとピアノ一筋のピアノ講師というのも素晴らしいと思います。
しかし、ピアノレッスンにピアノ技術以外の教育に期待するニーズがあると考えた時に、ピアノ技術のスペシャリストということだけではそのニーズが満たせていないのでは、と感じています。
私の持論ですが、ピアノに限らず教育の場においてはその分野のスペシャリストも大切ですが、社会人経験の豊富な人材も必要だと考えています。例えば小中学校でも、大学を卒業してすぐに学校の先生になると、学校という特殊な環境だけで育った知識・経験を子供たちに教えることになるので、社会で活躍する準備という視点で見ると不十分ではないかと思うわけです。(教育現場の経験豊富なスペシャリストももちろん必要です。ただ、教育現場以外の経験を豊富に持つ人も同じく必要、という話です。)
逆に、掛け算九九を教えるのに難しい微分方程式が解ける必要はなく、大学を普通に卒業できた人であれば知識レベルにそれよりも生徒とのコミュニケーションやリーダーシップなどのスキルの方が大事だったりするわけです。
そう考えたとき、私のような社会人経験が長く複数の業界を見てきた者が(ピアノ講師としての経験は浅いですが)、ピアノを通じてお子さんの成長を助ける事業を興すということは社会に貢献できる良いことなのでは、と思いこのピアノ録音添削サービスを立ち上げることにしました。
昨今(2020年執筆)のコロナウイルス感染症による自粛ムードによりピアノレッスンも従来の対面によるレッスンだけではなく、オンラインピアノレッスンをされるピアノ教室も増えてきました。
そんな中でなぜオンラインレッスンではなく、録音添削という方法にしたか、は別ページで詳しく書いています。(→なぜピアノ録音添削なのか?)
ピアノ教育には大きなの可能性があります。そして、深く学ぶことで、社会のあらゆる分野に共通する基礎が自然に身に付きます。
本事業を通して、ピアノ技術が向上し社会で活躍するための基本が学べた、録音添削をやって良かった、という方が誰か一人でも思ってもらえたなら、それ以上の喜びはありません。